「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹
ランニングネタばかりですが、久々に村上春樹の「走ることについて・・」を読みなおしました。
この本を読むと、またまた走りたくなってきます^^
下手なビジネス本なんかより、村上春樹の エッセイや小説の方が仕事について印象に残るフレーズが多い気がします^^
明日から、また、仕事にランニングに頑張ろうと思ってしまいます。
才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約して注ぎ込める能力。これがなければ、大事なことは何も達成できない。そしてこの力を有効に用いれば、才能の不足や偏在をある程度補うことができる。集中力の次に必要なものは持続力だ。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には求められる。集中力と持続力はありがたいことに才能の場合とは違って、トレーニングによって後天的に獲得し、その資質を向上させていくことができる。毎日机の前に座り、意識を一点に注ぎ込む訓練を続けていれば、集中力と持続力は自然と身についてくる。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。これは、日々のジョギングを続けることによって、筋肉を強化し、ランナーとしての体型を作り上げいくのと同じ種類の作業である。この作業にはもちろうん我慢が必要である。しかしそれだけの見返りはある。