知覧特攻平和会館とその爪あと
西条YEG「やる委員会」担当の視察研修で、知覧特攻平和会館に行きました。
まず、隊員の方々の遺書、手紙、遺品を拝見させて頂きました。4,500点もの遺品が保管されています。
見ていて驚くのはその達筆な文字です。多くの方が20歳前後ですが、書かれている美しい文字を見て、自分のことが恥ずかしくなりました。
遺書の内容は様々ですが、お母さんに宛てた遺書が大半を占め、お父さんへ宛てた手紙は殆ど無いそうです。母に対する想いは特別なのでしょうね。
その後、語り部の方からお話を伺いました。
その方は、中学3年生のときに知覧基地の整備兵となり、特攻隊員の方とも親交のあったという85歳の方でした。
曰く「特攻の是非については、私にもわからないし、ここでは述べませんが、誰かのために命をなげうった沢山の若者がいた事を知ってほしいのです」とおっしゃられて、沢山の隊員についてご説明を頂きました。
途中までは何とかこらえましたが、結局、涙を止めることは出来ませんでした。
周りを見ると、ほとんどのメンバーが目を抑えていました。
自分の年齢は、すでに特攻隊員の親の年齢になってます。自分の子供が、もしそうなら、と、想像することもむずかしくて、なんと表現すればよいかわからず、言葉を失いました。
帰りの電車の中で何気なく、メンバーとその話をしていても、2人とも泣いてしまいます。
こころの柔らかい部分を強く引っかかれたような、強烈な体験でした。
参加したメンバーにも、その爪痕が残っていると思います。
知覧に行って、本当に良かったと思います。